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そのフォルムから一見してテーブルとイスと
わかるが、じっくり見てみると「何だこれは」と
不思議に思えてくる。

それが青亀雄二の『和座卓』だ。
 
    木組みで作りだしたその姿からは、神社仏閣の
  「どこか」の部分を連想させられるかもしれない。

  古く飛鳥時代から伝わる木造建築の技法を
  駆使してこそ生み出されるこの存在感と陰影だ。



     家具としてのテーブルとイスはそれ自体があまり
     主張しない方がいいものだと思っていた。

     ところが青亀の『和座卓』を見たらその考えが変わる。

     無難に空間を緩ませるテーブルと一線を画し、
     置いただけで俄然引き締める。



  どんなに見慣れても部屋に入るたびにまず目が行く。
  見る角度はもちろん、部屋に差し込む光線によって
  毎回表情を変える。

  それでいてくどいどころか自然な美しさを感じさせるところは
  古来から受け継がれた我々日本人のDNAに
  どこか馴染む技と素材だからか。
   
 

 青亀が『和座卓』を考案するに
 あたって、「天板の美しさを見せる
 という常識を全く無視した」という
 厚さ8mmの強化ガラスの天板。

 その上に小物を配してみた。



 本当にきれい。



 ファインダーを覗きこみながら
 「いいなぁ」「いいですわ〜」と
 ため息を連発していたら、
 部屋の片隅で青亀がいつもの
 ニカ〜っとした笑いを浮かべる。




 友達やお客さんを招いて
 こんなテーブルでお茶を出したら
 それは話のネタには困らないし
 蘊蓄は尽きないだろう。

 
 
 
  日本には大工職人の技術の基本とされる「規矩術(きくじゅつ)」がある。

  「さしがね」というL字の形をしたものさしで作図を行う技法のことで、
  飛鳥時代から伝わり、江戸時代に完成した技である。

  現在ではごく少数の職人しか「必要としなくなってしまった」技だが、
  これなくしては青亀の『和座卓』は生まれてこなかった。
 

   独り言さえ言わない青亀の横で作業を見つめていると
   「あら?」と不思議に思うことがある。

   真ん中の柱に複数の部材が斜めに挿し込まれ、栓で
   固定されていく仕組みなのだが、部材同士が干渉
   しそうだ。

   青亀にそのことを尋ねると、「当たるよ。だから挿し込む
   順序がある」と答えるのだが、そう答えながら青亀も時折
   その順序をド忘れして固まっている。

   見た目から何だか転びやすそう、とも思うが、青亀によると
   「転びそうでも転ばないように作るのが面白いところ」だそうだ。
   
  完成品が主張するのはあくまで美しさと面白さだ。

「技能的に本当に難しいところは隠れた部分」(青亀)
納品と組み立ては青亀自身が行うので、ぜひそばで
その様子を見てほしい。
 
         
     倉吉市内のバー『LOOPS』にて。
   無機質の空間でもよくバランスをとる。

   数百年の間使用に耐えるテーブルで
   これから先何組のカップルが生まれるかしら?
         
    『和座卓』


     卓・・・幅105×高さ70cm(天板 厚さ8mm)
      座・・・幅34×高さ48cm(座面 厚さ32mm)

     素材・・・コエマツ(国産)/天板・・・強化ガラス

      2008年11月意匠登録 第 号

     セット販売価格 卓・・・724,000円/座・・・198,000円
      単体の場合は座・・・252,500円

      輸送費別途20,000円     











     リンク(外部リンク)

      ■青亀雄二
 
     



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